酒井病院は1979年4月8日 姫路の地に産声を上げて以来、当医療圏内の透析難民を作らないという創設者の思いの中で、透析医療を中心に地域に貢献してまいりました。
2007年以降は、重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域包括ケアシステムの先駆けとなる介護ケアセンターを開設し、種々サービスの充実を図っております。これからも、利用者一人ひとりのニーズに応じたきめ細かいケアの実現を目指して、医療・福祉・介護などの専門家が連携し、それぞれが役割を果たすために日々研鑽を重ねてまいります。
病院理念の「信頼・安心・満足」と看護師使命に基づき、地域の人々の健康維持と増進のため、安全で質の高い看護を提供します。
さ:最良の看護を提供するために、安全で質の高い看護ケアを提供します
か:看護の可能性をつねに追求しながら、患者に寄り添ったケアを提供します
い:生きる力を引き出し、ケアの受け手が直面する問題に対して、その人らしい選択ができるよう支えていくことを私たちの使命とします。
1. 心身共に健康である
2. 社会性を身に付けることができる
3. チャレンジ精神を持ち、学び続けることができる
4. 溢れる人間愛で患者に寄り添うことができる
5. 考える力・判断力・対応力を備えている
6. 報連相ができる
看護方式 | プライマリーナシーシング |
記録方式 | フォーカスチャーティング |
入院基本料 | 一般病棟(地域一般入院料1) 13:1 地域包括ケア入院医療管理料1 13:1 回復期リハビリテーション入院基本料 13:1 療養病棟入院基本料 20:1 |
入院基本料など加算 | 在宅復帰期機能強化加算 看護補助体制充実加算1 夜間看護体制加算 経腸栄養管理加算 ほか |
看護部在籍職員 | 看護師88名 准看護師18名 看護補助者41名 |
9診療科と内視鏡室に対応し、看護師は診療の補助・検査・処置・予約検査の説明・入院の対応など多岐にわたっています。患者本人だけでなくご家族にも関わるため簡潔にわかりやすく説明する能力が磨かれます。
また多種多様な検査や処置に対応するのでスキルアップすることも出来ます。特定診療科の外来看護に携わればその分野に特化した専門知識や技術を身につけ、糖尿病外来や消化器内科技師など専門看護師などの資格を取得することも出来ます。
子育て世代のスタッフや介護世代のスタッフも多く、お互いに声を掛け合い助け合いながら、安心して笑顔で仕事に取り組んでいます。
また、勤務中の困ったことや問題はスタッフ皆で話し合いながら解決策を考え実行しています。スタッフのライフステージに合うように、働き方改革を基にそれぞれのライフワークハーモニーの実現に取り組んでいます。
一般病床14床、地域包括ケア病床25床を有しています。
一般病床は亜急性期治療目的の患者さまを中心に、SASの1泊検査入院から、内視鏡検査、シャント造設などの手術目的の方が入院されています。
地域包括ケア病床では一般病床での治療や検査入院を経た患者様の、ADLの向上を目指したリハビリを多職種とともに行い、施設や自宅への退院支援を行っています。
病棟の雰囲気は、比較的若いスタッフが多く明るく活気のある病棟です。お互いに協力し支え合い、相談し易い環境です。患者さまやご家族に寄り添い、丁寧な対応を心がけています。中途採用者も多いため、お互い切磋琢磨しています。
脳血管疾患または大腿骨頸部骨折などの病気で急性期を脱しても、医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さまに、多くの専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
リハビリでの訓練動作が、入院生活の中でも「日常生活で行う動作」としてリンクするように、スタッフ一同で援助しています。経鼻栄養の方が食事を経口で食べ、車椅子の方が歩いて退院日が迎えられるように患者さまやご家族とともに考え、多職種のスタッフとともに関わり、笑顔で退院される姿をみるのはとてもうれしいものです。
病棟の雰囲気は廊下が広く開放的で、入院患者さまが楽しく入院生活が送れるように、季節ごとのレクリエーションも行っています。
慢性期(病状が安定している時期)の患者さまを対象に、医療ケアやリハビリのサービスを提供する病棟です。
長期間の療養をすることを目的としていますので、一般的に数カ月単位の入院となります。
人工呼吸器や中心静脈栄養の管理、喀痰吸引や経管栄養の処置、看取りやターミナルケアに対応しております。また、在宅(自宅や施設など)への退院にも力を入れています。
患者さまのQOLが良くなりますよう多職種で連携を取りながら病棟スタッフが一丸となって対応しております。
各部署の部長・師長で構成され、マネジメントに関する勉強会や、看護部教育体制整備、組織運営に関する日々の取り組みや課題について話し合いを行っています。
主任会では看護業務を見直し・改善をする中で、手順の内容確認や改訂・整理を行っています。安心で安全な看護が提供するために、院内のICT(情報通信技術)委員会とも連携し電子カルテ内の整備も行っています。
主任2名がファシリテータとなり、看護補助者と看護師の協働に向けて、看護補助者対象に研修の実施や各病棟で業務改善できる項目はないか検討しています。
看護実践の継続性と一貫性を担保するために、記録内容の監査やラウンド実施、記録の質の向上のための研修会開催(内容として看護過程・看護記録)を実施しています。
毎週月曜日、多職種(看護師・理学療法士・MSW・介護支援部門担当者・医事担当者)で予定入院患者の介入の方向性の検討や、患者さまが安心して地域での生活に戻るための話し合いを行っています。
多くの職種や関係機関と連携し、チームで医療やケアを提供していく中で、看護の専門性を適切に発揮して患者を総合的に捉え、質の高い医療・ケアを効率的に提供するためのマネジメント能力を高めることができるよう、臨床実践の場・院内研修・院外研修を通して育成していきます。
看護師の教育背景や、働く場の違い(酒井病院の特徴として、地域医療・在宅看護への展開が必要)である現状を踏まえて、日本看護協会が提唱している「看護の核となる実践能力」と「5つの習熟段階」を活用し、ケアの受け手に対して、最良の看護を提供するための人材として成長できる。
5つの習熟段階(准看護師はⅠを看護師はⅣを目指す)Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ |
基本的な看護 手順に従い、 必要に応じ助 言を得て看護 を実践する |
標準的な看護 計画に基づき 自立して看護 を実践する |
ケアの受け手 に会う、個別 的な看護を実 践する |
幅広い視野で 予測的判断を 持ち看護を実 践する |
より複雑な状 況において、 ケアの受け手 にとって最適 な手段を選択 しQOLを高 めるための看 護を実践する |
基礎教育のクリニカルラダーには職業倫理や酒井病院が目指す地域貢献に関する内容も定義の中に組み入れ、自己実現のためのツールとして活用しています。
年間教育計画
主な出身校
【大学】姫路獨協大学 兵庫大学 近畿姫路大学 兵庫医療大学 神戸市看護大学 関西国際大学 新見公立大学 鹿児島純心女子大学
【専門学校】神戸市医師会看護専門学校 姫路市医師会看護専門学校 藤森看護専門学校 姫路赤十字看護専門学校 姫路医療センター付属看護専門学校 加古川看護専門学校 明石医療センター付属看護専門学校 相生市看護専門学校 公立八鹿病院看護専門学校 神戸市病院協会看護専門学校 星丘厚生年金保健看護専門学校
【5年一貫高校】龍野北高等学校 日高高等学校 新宮高校専攻科
当施設は昭和52年(1977年)より人工透析に取り組み、現在では250名余りの患者さまが治療を受けておられます。通院困難な患者さまには送迎サービスを行っています。
患者さまひとりひとりの状態に合わせた透析治療(ファイバーの選択・オンラインHDF)に加え、シャントエコーによるシャント管理、管理栄養士による定期的な栄養指導も実施しています。
また、フットチェック・フットケアの充実(兵庫県初の炭酸ガスミストの導入)により、下肢病変への予防と改善に取り組んでいます。
「信頼・安心・満足」を目指し、スタッフ一同努力しています。
稼働数 | 48床 |
透析装置 | 日機装DCS-100NX、DBB-100NX |
透析液供給装置 | 日機装DAB-50NX |
治療に関して | 夜間透析:月水金のみ ~22:00まで シャント手術 経皮的血管形成術は随時 緊急透析対応 送迎サービス有り |
当センターは酒井病院内に48床、飾西さかいクリニックに20床、さかいクリニックに30床の3施設から構成されています。酒井病院には姫路市を中心に通院透析治療を受けられる方が来られています。
飾西さかいクリニックは、フルーツガーデンさかい(サービス付き高齢者向け住宅)内に併設された施設で高齢化を迎え通院が困難になられた方や、独居等の理由で自宅療養が困難になられた方のために設立された施設です。さかいクリニックは兵庫県南西部に位置する佐用町の郊外に設立された施設です。山間地帯でもあり透析治療に通院が困難な方が多く通われています。
当院のリハビリテーション部には理学療法士18名、作業療法士8名、言語聴覚士6名、計32名が在籍しています。私たちは、今後の人生において「自分らしく充実した生活を過ごす」にはどうすればいいかを一緒に考えてリハビリに取り組んでいます。ご自宅や過ごされていた施設に元気に戻っていけるようにサポートを行います。
個人に合わせた生活をサポート出来るように日々取り組んでいます。
病気やケガなどで生じた身体のこわばりや筋力低下、持久力の低下などに対し、各個人に合わせたリハビリメニューの提供・指導を行います。
※機能訓練、基本動作訓練の様子
顔を洗う、着替える、食事をする、トイレに行くなど日常生活動作すべてがリハビリになります。個別リハビリ以外の時間も、日常生活を通してリハビリ要素を含んだ活動を提供しています。
※トイレ動作練習、浴槽またぎ動作練習の様子
患者さま一人一人に対して、退院後の生活を想定し、必要な動作を評価・訓練しています。
※自転車操作練習、調理練習の様子
病院内で「できる」と自宅で「できる」は違います。少しでも自宅生活復帰への不安が軽くなるように、自宅環境で動作の確認や環境調整の提案を行っています。
※家屋訪問の様子
退院後も健康的な生活を継続でき、社会参加に繋げられるように活動の評価・訓練を提供しています。
※公共交通機関の乗降練習、買い物練習、畑作業の様子
笑顔にしたい!という気持ちで、スタッフ一同業務に就いています。その人らしい生活に一日でも早く復帰できるように、多職種で連携し援助を行っていきます。
手術直後や病気の症状や全身状態が安定しておらず、検査や治療を要する方が入院しています。安静にする事で体力や筋力などが落ちないように状態に合わせて、1日でも早くから積極的にリハビリを行います。
病気や怪我の治療は終了したものの、すぐに自宅などに帰るのに不安のある方にしばらくの間(60日以内)、入院療養を継続する方に対して個別や集団でのリハビリを行います。退院後の生活に向けて積極的に動作訓練なども行います。
脳血管疾患や骨折後で治療を終えた方が集中的にリハビリを行います。365日、1日2〜3時間、個別でのリハビリを行います。入院期間は約30〜180日です。(疾患やリハビリの状況により変わります)
リハビリではその方の退院後の生活に合わせて、日常生活動作練習、調理・買い物練習、自転車操作練習、畑作業など幅広いリハビリを実施しています。また、退院前にはご自宅に訪問して動作の確認、環境調整も行います。
急性期医療の治療を終えても引き続き医療提供の必要度が高く、病院での療養が継続的に必要な方に対して、体力や筋力、飲み込みの機能などが落ちないようにリハビリを行います。
当院では、退院後の生活に不安がある方に対して医療保険を利用した外来リハビリ、介護保険を利用したデイサービス・訪問リハビリなどに繋ぎ、安心して生活が送れるようにサポートしています。
外来リハビリでは医師がリハビリ必要と判断し、自宅での生活に不安がある方を対象に、週2~3回、個別でのリハビリを行います。
リハビリ専門職を中心に、2018年1月より地域住民の方々を対象に「生活に密着したリハビリテーション」「健康づくり」等をテーマに2ヶ月に1回、リハビリ・健診センター1階、理学療法室にて公開講座を開催しております。
地域の方々が本当に必要な情報、困っている事などを講座のテーマにし活動を行っています。公開講座の案内は、受付時にお名前やご住所などを書いていただくと、次回の案内からはご自宅に郵送で送らせて頂きます。また地域の公民館や市民センターなどにも案内をさせて頂いております。公開講座では講座の内容を1枚にまとめ資料としてお配りしています。公開講座後はアンケートを実施し、今回のテーマについての満足度や次回以降希望するテーマをお聞きし、よりよい講座になるように努めています。ご近所の皆様をお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
*現在は中止中
患者さまから採取した体液(血液、尿、便等の検査)の検査を行う検体検査と患者さまを直接検査する生理学検査(心電図・超音波・肺機能・脈波等)にわかれています。
血液検査は、肝機能・腎機能・脂質異常・糖代謝異常等の検査を院内で実施しているため緊急対応が可能です。超音波検査は体内の組織を画像化し、腹部・心臓・甲状腺・乳腺・頸動脈・下肢血管等を検査します。正確で精度の高い検査結果を迅速にお届けするとともに安心して検査を受けて頂けるよう心掛けています。
X線室では医師の依頼のもと、様々な装置を使用して医師に画像情報を提供しています。
当院では、一般撮影・CT検査・MRI検査・乳房撮影(マンモグラフィー)・骨密度検査・DR(透視撮影)を行っています。
MRI検査では、外来及び健診(脳ドック)で検査を行っています、また院内検査に留まらず、近隣病院の依頼撮影も行っており、近隣病院との連携を図っています。
マンモグラフィーは、撮影認定保持者の女性技師が担当しており、健診及び乳腺外来での撮影を行っています。日本乳がん検診精度管理中央機構により、施設認定をいただいております。
医師の処方せんに基づき、入院・外来患者さまの内服・外用・注射薬を調剤しております。他にも、医療スタッフはもとより患者さまへ薬の適正使用に必要な情報を提供し、服薬支援を行なっております。
栄養課の主な業務は「食事の提供」と「栄養管理」です。病院における食事は、「治療の一環」であると共に「楽しみ」の役割を担っています。医師の指示により患者さまの病状に合わせた食事をもとにアレルギー・嗜好・食形態など可能な限り個別対応し、安心でおいしい食事の提供を心掛けております。
また、入院患者さまに対し必要な栄養管理計画書を作成し、必要栄養量の評価や合併症や感染症、褥瘡を予防するなど一人ひとりに栄養管理を行っています。当院では、入院・外来通院患者さまを対象に、生活習慣病や嚥下調整食などの栄養指導を行っています。慢性疾患の患者さまには、生活環境に合わせて寄り添った食事指導を長期に渡って行っております。
交通アクセス
〒671-2216 兵庫県姫路市飾西412-1
公共交通機関をご利用される方
・JR姫新線「余部駅」より 徒歩3分
・神姫バス「余部駅前」下車 徒歩3分
31番線 林田経由山崎行き
32番線 上伊勢経由山崎行き
33番線 青山四辻経由山崎行き
34番線 青山四辻・関経由鹿ヶ壷行き
35番線 青山緑台行き
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(県道724号線沿い)
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